那須温泉郷
老松温泉 喜楽旅館

栃木県那須郡那須町湯本181 Tel:0287-76-2235

《那須温泉郷での宿泊予約は こちら から》
那須湯本の温泉街の外れにある元・旅館。

「元」というのは、現在では宿泊を受けておらず、日帰り入浴のみの営業となっているからだ。

この温泉、知る人ぞ知る、超有名な「秘湯」である。何で有名なのかと言うと..
まずは右の写真をご覧いただきたい。どこからどう見ても廃墟.. そう、ここは日本一の廃墟温泉なのだ。

温泉街から外れ、川沿いの寂しい地道をしばらく進むと、いきなり廃墟が現れる。まるで空爆にでもあったかのような佇まい.. どう見ても、営業中の温泉には見えない。

宿の建物(廃墟)の向かいが主人の自宅のようで、そちらで声をかけると、主人が出てきた。
恐る恐る入浴の可否を尋ねたところ、OKとのこと。意外にも愛想が良いおやっさんで、看板には「入浴時間45分」と書いてあったが、「ぬるめの湯だから長く入ってね。2時間いても文句言わないから!」とのこと。

浴場は、宿の建物(廃墟)の地下(川側から見れば1階)にある。浴場に行くまでの廊下が、もう怖い怖い..
壁はベロベロに剥がれ、天井も朽ち果てて板が落ちている。廊下を歩くと、建物全体が揺れる..

こんなところで写真を撮ると、変なものが写りそうで怖いなぁ〜と思いつつも、スパミシュランのために撮る!

浴場は廊下の更に奥にあって、途中から灯りもなく、真っ暗.. 闇が凶暴になった。気の弱い人は、ここから先に進むのは難しいかもしれない。

ようやく浴場にたどり着くと、そこには極楽が待っていた。
木造りの浴室には湯船が2つ。ただし、1つは使われておらず、残る1つの浴槽に美しい白濁の湯が満たされている。

早速、浸からせてもらうと..
うわぁ〜、これは気持ちの良い温泉だ。おやっさんはぬるめと言っていたが、さほどぬるくもなく、もちろん熱くもなく、まさに適温!
きれいな乳白色に、ほのかな硫化水素臭。那須湯本の温泉は強い酸性の硫黄泉なのだが、なぜかここの湯だけはアルカリ性とのこと。そのため、肌触りの良い、優しい泉質なのである。これなら、いくらでも入っていられる。

窓を開けると、すぐ下には小さな川が流れていて、せせらぎの音が心地良い。(小川の対岸には既に廃業した廃墟ホテルがあり、それがちょっと怖いが..)

湯口の湯は止まっていたが、バルブをひねると、源泉がチョロチョロと出てきた。湧出量はあまり多くないようだ。

飲泉もできるらしく、湯口にはコップが置いてある。飲んでみると、苦味が感じられるものの、那須湯本温泉特有の酸味は全く無かった。

私の他には誰も客は来なかったので、ゆっくり独占湯を楽しませてもらった。
結局、40分ほど入っていただろうか。建物(廃墟)を出ると、おやっさんが「もう出たの? 早いね!」と声をかけてきた。

いや〜、最高の温泉でした。
確かに、ここに泊まるのはかなり勇気を必要とするが、温泉に入るだけなら、文句なしの星5つである。

今後も永く営業が続くことを願いたい。
 
 泉質

硫黄泉

 
 日帰り入浴情報

8:00〜20:00 無休 500円

 
 アクセス

JR東北本線黒磯駅から那須温泉/那須ロープウェイ行きバスで約35分、「那須湯本」バス停下車、徒歩10分。

 
|戻る|

スパミシュラン 栃木県の温泉

宿・ホテル予約ならじゃらんnet



那須湯本の温泉街からこんな道を進むと


喜楽旅館の建物が現れる
(奥の鉄筋の建物は別の廃墟ホテル)

ここだけ見るとただの古い宿だが


建物の半分は崩壊している


どうやったらこんなになるのか..


中も怖い


壁は崩れ落ち


天井も今まさに落ちようとしている


写真だと明るく見えるが実際は漆黒の闇


でも浴場は最高


お湯も最高

 
  初入湯年: 2015年
  (最終更新日: 2015年8月)