南市岡田中温泉

大阪市港区南市岡3-6-26

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南市岡田中温泉は、大阪市内にあるにも関わらず、穴場中の穴場、秘湯中の秘湯と言える。しかも、入浴するのが最も難しい温泉でもある。
何が難しいのか..? まず、この温泉は会員制で一般には開放されていない。「NPOみなと」という非営利法人の会員のみが入れるのだ。ところが、その入会手続には直接出向く必要があり、しかも平日(15:30まで!)しか受け付けていない.. 平日の入浴時間は夜だけなので、つまり、入会のために一度事前に訪れないといけない訳である。
普通ならこの段階で諦める人も多いだろうが、私は何とか頑張って会員になることができた。ちなみに会費は年間で2,000円。これで、1回200円を払えばいつでも入浴が可能となる。

晴れて会員となったので、早速、夜に訪れてみた。浴場は廃工場のような建物の中にある。ここは「田中機械」という会社の工場で、一度破産したそうだが、残った従業員達が自主的に細々と製造を続けてきたらしい。その工場の従業員浴場であったところが、南市岡田中温泉なのだ。

昼間は閉まっていた工場の扉が開けられており、中に入るとすぐのところに守衛所のような小屋がある。そこに2人の老人が座っていて、会員証を差し出す。これで入浴OKという訳だ。

浴室は思っていた以上に広い。私が訪れた時、10人ほどの先客が入浴中であったが、それでも全然混雑しているようには見えない。
かなり大きな細長い湯船が2つ並んでおり、1つはコンクリ浴槽、そしてもう1つは何とステンレス浴槽である。また、さすがに元社員浴場だけあって、洗い場が20箇所も用意されている。

湯は微黄褐色透明。強い金気臭と鉱臭が感じられ、湯に浸かると肌がツルツルになる。これはかなり上質の湯と見た.. そんな素晴らしい湯が、まるでダムの放流のような勢いでパイプから浴槽に注がれている。そして、溢れ出た湯はそのまま床に掛け流し.. これほど豪快なオーバーフローは、東北や九州の温泉でもなかなかお目にかかれないだろう。そのため、浴室の床は真っ茶色に変色している。
また、掛け流しだけでも充分凄いのに、ここではシャワーやカランの湯も全て源泉! よほど湧出量が多いのであろう。これは驚いた。

外の駐車場脇には足湯もあり、こちらも源泉が贅沢に掛け流されている。中の浴場と同じく、45度の湯がそのまま使われているので、足湯としては少々熱め。5分ばかり足を浸けていると、足だけでなく全身がホカホカと熱くなってくる..
ちなみに、この足湯も会員以外は利用不可なのでご注意を。また、足湯の利用時間は昼間だけなので、浴場と足湯の両方を一度に楽しむことはできない。

大阪の街のど真ん中に、こんなに素晴らしい温泉があったとは.. まさに知る人ぞ知る秘湯。入浴までのハードルは少々高いが、温泉ファンなら是非入っておきたい、最高の湯である。
 泉質
泉質不明 45度
 日帰り入浴情報
17:00〜22:00(日祝は13:00〜21:00) 水休 200円+年会費2,000円
 アクセス
JR大阪環状線、地下鉄中央線の弁天町駅から徒歩10分弱。
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スパミシュラン 大阪府の温泉

JAL日本航空 先得



どこから見ても町工場だ..


男湯の入口


地元の常連達の風呂用具がズラリ


地味だが広い浴室


同じ工場内にある地ビール・レストラン
「地底旅行」
何と温泉で作ったビールなのだ..

 
初入湯年: 2006年
 (最終更新日: 2006年6月)