加賀井温泉 一陽館

長野市松代町東条55 Tel:0262-78-2016

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「一陽館」は元々旅館であったのだが、今では日帰り入浴(ここでは「一浴」と言う)のみで営業されている。昔ながらの鄙びた外観が、郷愁をそそる。

初めての客には、主人が必ず浴場や露天にまで付いて行って、案内をしてくれる。泉源も見せてもらえ、湯の効能について説明を受ける。泉質によほどの自信があるのだろう。
この泉源、フタを開けると中では源泉がゴボゴボと音をたてて噴き出していた。これは凄い。

内湯は男女別に分かれており、そこには10m近くある細長い湯船が1つ。先程の泉源から川のように流れてきた源泉が湯船に注がれ、反対側からそのまま溢れ出している。
浴槽に注がれる段階では、湯はまだ無色透明だが、すぐに酸化して土色に濁る。そのため、湯船はもちろん、床も真っ茶色に変色し、その上、鍾乳石のようにドロドロに浸食している。
ご主人の話では、この温泉、普通の家庭用の風呂に換算すると、入浴剤を80袋以上も入れたのと同じくらい、成分が濃いのだとか.. これは凄すぎる。
ところが、見た目に反して、湯の入り心地は極めて優しいのだ。体を包み込むような滑らかな肌触り.. これは相当上質の湯である。しかもぬるめなので、いつまで入っていられるのが嬉しい。

露天風呂は内湯とつながっていないので、一旦、浴舎から外に出る必要がある。一応、露天でも脱衣できるようになっているのだが、皆、裸のまま平気で露天に向かっていた。

露天には2つの湯船があり、1つは内湯と同じ、そしてもう1つは別の源泉とのこと。確かに、2つ並んだ湯を見ると、色が全く異なる。内湯と同じ方は少し緑がかった土色の濁り湯。もう1つの方はかなり赤みがかった茶色で、兵庫の有馬温泉のような湯である。共に、塩味と苦味と甘味を足したような、奇妙な味がする。

露天風呂は外にある分、内湯よりもさらにぬるい。そのため、皆、一度入ったらほとんど動かず、ずーっと長い間、じっくり浸かっている。
ちなみにこの露天、男女混浴なのだが、私が訪れた時は残念ながら女性は一人も入っていなかった..

帰り際、ご主人と少し話をしてから駅へと歩き始めたところ、後ろから車が追いかけてきて、声をかけられた。私が「駅から歩いて来た」と言ったので、一陽館の人(おそらくご主人の息子さんか?)が駅まで車で送るために追いかけてきてくれたのだ。何ということであろうか.. 僅か300円の入浴客のために、わざわざこんな事までしてくれるとは...

いやぁ、本当に素晴らしい。湯も人情も最高! ここはまさしく、日本最高レベルの温泉であると断言させていただく。
 泉質
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 41.0度
 日帰り入浴情報
8:00〜20:00 無休 300円
 アクセス
長野電鉄松代駅から徒歩17〜8分。
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昔の旅館の建物


浴場


露天風呂


これが泉源だ


ゴボゴボと白い泡を吹き出している

 
初入湯年: 2006年
 (最終更新日: 2006年3月)