芦之湯温泉 きのくにや

神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯8 Tel:0460-83-7045
http://bihadanoyu-kinokuniya.com/

《きのくにやの宿泊予約は こちら から》
箱根十七湯の中でも、古くからの温泉場としてその名を知られている芦之湯温泉。僅か2軒の宿がひっそりと寄り添う、山あいの静かな温泉だ。
そのうちの1軒、創業300年の老舗「きのくにや」を訪れてみた。

失礼ながら、決して高級旅館ではない。外観も内装も浴場も、ごくごく普通というか、中級というか、庶民的というか..
しかし、ほっこりと落ち着ける、そんな感じの宿で、私はたいへん気に入った。従業員の応対もGood。

この宿、本館と別館に建物が分かれていて、それぞれに浴場がある。日帰り入浴でも両方の風呂に入れるので、私はもちろんどちらにも入浴させてもらった。

まずは本館の浴場から..
小ぢんまりとした浴室にシンプルな浴槽が1つ。そして外には露天風呂。決して高級旅館の風呂ではなく(しつこい)、鄙びた湯宿の浴場といった感じだ。

しかし、ここの湯が凄いのだ。敷地内から湧く自家源泉で、しかも自然湧出。泉温が低く、また湧出量もそれほど多くないため、加温循環されているものの、黒い湯の花がいっぱいの素晴らしい泉質である。これなら掛け流しにも決して引けを取らないだろう。

露天風呂の隅に、「神遊風呂」と書かれた小さな壺湯を発見。見ると、青みがかった白濁湯がチョロチョロと注がれていた。
内湯や露天風呂の湯はほぼ無色透明に近く、硫化水素の香りもあまり感じられないが、この壺湯だけは見事な乳白色。そして強烈な硫化水素臭.. そう、この壺湯こそが、31度の源泉そのものなのだ。
箱根で白濁の温泉と言えば、そのほとんどが大涌谷あたりで人工的に作られた造成泉であり、このような自然湧出の白濁泉は極めて珍しいとのこと。

これはもちろん入らねば! ということで早速浸かってみたが、いや〜冷たい.. ほとんど水風呂だ。
しかし、この湯が古くから名湯として謳われてきた芦之湯温泉の源泉なので、やはり是非入っておきたいところである。ちなみに、この冷泉と熱めの湯を交互に繰り返し入るのは、なかなか気持ちが良い。

次に、渡り廊下を渡って別館の浴場へと向かう。
こちらのほうが浴場は新しそうだ。本館と同じく、小ぢんまりとした内湯と露天風呂から成る。

内湯は本館と同じ硫黄泉を加温循環して使用。ただし、31度の源泉も常につぎ足されているので、湯の質はかなり良い。微かに白濁した湯には黒い湯の花がいっぱい舞っており、嬉しいじゃありませんか。

露天風呂は硫黄泉ではなく、無色透明の重曹-石膏泉。
そう、この宿では泉質が異なる2つの源泉に入ることができるのだ。
重曹-石膏泉は1kmほど離れた湯の花沢からの引湯とのこと。ツルツルとした優しい肌触りで、こちらもなかなか素晴らしい湯である。手で触れないほど熱い源泉がとうとうと湯船に注がれ、そのまま溢れ出していた。

今回は日帰りでの利用だったが、それでも充分に安らぐことができた。次は是非、泊まりで訪れてみたい。
 
 泉質

単純硫黄泉 31.9度 湧出量 72リットル/分
カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 66.4度

 
 日帰り入浴情報

12:30〜16:00 無休 1,000円

 
 アクセス

箱根登山鉄道箱根湯本駅から元箱根・箱根園行きバスで約27分、「芦の湯」バス停下車、徒歩2分。

 
|戻る|

スパミシュラン 神奈川県の温泉

宿・ホテル予約ならじゃらんnet





本館の内湯


本館の露天風呂


これが白濁湯の掛け流し壺湯だ


別館の内湯


別館の露天風呂

 
  初入湯年: 2014年
  (最終更新日: 2014年6月)