ソルジェート海中温泉

La Baia di Sorgeto

Sorgeto, Ischia, Italy

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イスキア島はナポリ湾に浮かぶ周囲34キロの島で、夏になるとヨーロッパ中から多くのバカンス客が訪れる、高級リゾート地である。

この島には至る所で温泉が湧いており、ホテルのスパや温泉公園(テルメ)に供されている。
私も「ポセイドン」と「トロピカル」という2つのテルメで念願の温泉入浴を果たしたが、それ以上にとびきりお奨めなのが、ここ「ソルジェート海中温泉」だ。

島の南西部、ソルジェート湾の海岸に湧く、まさに天然そのものの温泉で、湧き出した高温の源泉が海水と混じり合って、絶妙な湯かげんになっているとのこと..

実は私が今回イタリアを訪れたのも、この海中温泉に入るため、と言っても決して過言ではない。それほど楽しみにしていた温泉である。

さて、その結果はいかに..

バスを下りると、「sorgeto →」という標識が出ているので、それに従って細い坂道を海のほうへどんどん下っていく。下り道なので歩くのは楽だが、帰りには地獄が待っているということだろう..

しかし、それにしても美しい風景だ。イスキアはワインの産地としても有名で、道の両側にはブドウ畑が広がり、いかにも南イタリアの田舎といった感じである。

しばらく歩いて行くと、いきなり視界が開け、コバルトブルーの海が目に飛び込んでくる。日本ではお目にかかれないような青すぎる海。うーん、最高の絶景だ..
そこはちょうど大きな入り江になっていて、その海岸が今回の目的の地、ソルジェート海中温泉である。ようやく到着!

海岸には一応、海水浴場もあり、カフェ(日本の「海の家」をお洒落にした感じ)で食事を取ることもできる。日本の海水浴場だと、かき氷にカレー、ラーメン、イカ焼きといったところが相場だが、さすがにここはイタリア。ピッツァやパスタはもちろんのこと、プロシュットやムール貝でワインといった、小洒落たメニューを楽しめる。そして、食後はもちろんエスプレッソ.. 優雅だ..

海岸に脱衣所はないが、大きな洞窟があって、その中で水着に着替えることが可能。私もそこで着替えたが、洞窟の中で休んでいる人も多く、また外からも丸見えなので、女性の場合はあらかじめ水着を着て行ったほうが良いかもしれない。

温泉は海岸の崖の下から湧き出しており、そのまま海中に流れ込んでいる。源泉の温度は何と90度! 湧出口の湯を少し触ってみたが、まさに熱湯.. 日本でもこれほど高温の湯が湧いている温泉は、そう多くはないだろう。

では早速、湯に浸かることにしよう。

特に人工の湯船が造られている訳ではないので、そのまま海に浸かることになる。ただし、石で囲って何となく湯船っぽくなっている場所がいくつかあり、皆、そこに入っている。
泉源に近いところは熱すぎて入れないし、沖のほうに行くと冷たくなる.. なので、自分にとってちょうど適温の場所を探して、そこに浸かってみた。

底は石がゴロゴロ、ヌルヌルで、はっきり言って、それほど快適とは言えないものの、湯はなかなか気持ち良い。
強烈に塩辛く、これはおそらく強塩泉だと思われるが、そもそも海の中に浸かっているので、海水が塩辛いだけなのかもしれない..

右の写真を見ていただければ判る通り、たいへん多くの人が入浴を楽しんでいた。皆、ワイワイと賑やかで、温泉の魅力は万国共通であることを改めて実感した次第である。

いや〜、それにしても、はるばるイタリアまで来た甲斐があった。地中海で温泉に浸かれるとは.. しかも、こんなに素晴らしい絶景の中で.. 今回の旅で、最高の思い出となった。

以下は余談になるが、帰りに海岸から階段をハアハア言いながら上がっていくと、道端にタクシーが1台、停まっていた。イスキア名物の「マイクロタクシー」と呼ばれるレトロな三輪自動車で、乗せてもらえるかどうか運転手に聞いてみたところ、「OK」とのこと。助かった! これで、あの坂道を登らなくて済む。

運転手いわく、このタクシーにジャポネーゼが乗るのは初めてとのことで、たいへん珍しがられた。やっぱり、こんなところまでわざわざ来る酔狂な日本人は、ほとんどいないんだろうなぁ..

さきほど歩いて下りてきたブドウ畑の中の小道を、バタバタと轟音をとどろかせながら走る三輪タクシーに揺られていると、まるで映画の中の世界に自分がいるように思えてきた。
 
 泉質

強食塩泉 90度

 
 日帰り入浴情報

入浴自由 無料

 
 アクセス

ナポリ(ベベレッロ港、メルジェッリーナ港)からイスキア行き高速船で約50分。イスキア港(Ischia Porto)から島内一周バス(CS)またはLinea 1バス(C.Grado行き)で約40分、Panzaバス停下車、徒歩30分。
(実際にはPanzaより2つか3つぐらい先のバス停で下車するほうが温泉に近く、そこからなら徒歩15分ほどで行くことができる。ただし、バス停の名前が不明..)

 
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スパミシュラン イタリアの温泉


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源泉が湧き出している場所


「90度の高温なので注意」と書いてある


これがイタリア版「海の家」だ


この標識に従って行けば迷わない

 
  初入湯年: 2010年
  (最終更新日: 2010年7月)