万座温泉 松屋ホテル

群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉 Tel:0279-97-3151
http://www.manzaonsen.gr.jp/matuyahotel/

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万座温泉には「万座プリンスホテル」や「万座高原ホテル」、「日進館」などの大規模ホテルが並んでいるが、それらから少し奥まった所にひっそりと建っているのが「松屋ホテル」である。

私は最初、この宿の入口が判らず、裏口から入ってしまったのだ。(プリンスホテルのバス停から歩いて来るとこの裏口のほうが近い)
雪除けなのだろうか、宿へと続く階段にはトタンがトンネルのように覆い被さっていて、そこを昇っていくと「松屋ホテル」と書かれた扉が.. 恐る恐る開けてみると、そこは真っ暗な玄関で、人の気配が全くしない。ここだけが数十年間、時が止まってしまっているようで、言葉は悪いが、まるで廃旅館に迷い込んでしまったような気分である。うちの嫁なら、この時点で恐れをなして引き返してしまうだろう..

薄暗い中をよく見ると、古い電話が一台置いてあって、御用の方はフロントに電話してくださいと書いてある。電話をかけると、靴を持って階段をどんどん昇って来てくださいとのこと.. 途中まで宿のおばあさんが迎えに来てくれ、正面玄関のフロントに連れていってもらった。

この宿は斜面にへばりつくように建っていて、先ほど私が入ってきたトンネル側の玄関もどきは一番下にある通用口だったのだ。冬のスキーシーズンには、プリンスのスキー場へ行く近道として利用されているらしい。

正面玄関は一番上側にあって、車で来たらここに着くことになる。外観といい、入った所がすぐ食堂になっている点といい、いかにもスキー場のロッジといった感じだ。かなり老朽化しているが、一応、ちゃんとした玄関があったので、ちょっとホッとした。

この宿、外から見るとさほど大きな宿に見えないのだが、前述の通り斜面に建っているので、裏側にいくつもの建物が隠れている。そのため、部屋が30室ほどある、結構大きな宿なのだった。おそらく昔のスキーブームの頃は、この宿もシーズン中はきっと満室になっていたのであろう..

しかしこの宿、ともかく古い! 廊下にも客室にも浴場にも、至る所にモノノケ姫が何匹もいそうだ..

さて、肝心の温泉は..
う〜ん、素晴らしい! 浴室は、湯船はもちろん、床も壁も天井も全てが木造り。長年使い込まれた木が風格を醸し出し、とてつもなく良い雰囲気になっている。まさに秘湯の湯治場そのものの趣きだ。

そしてまた湯が素晴らしい。万座特有の美しい乳白色の硫黄泉で、この宿の自家源泉とのこと。
常に76度の熱い源泉が注がれており、冷たい水を少し足すことによってちょうど絶妙の湯加減に調整されている。湯に浸かると、周りの床にザバーっと溢れ出す様は極楽としか言いようがない。

いや〜、私はこの温泉、大いに気に入った。これなら露天風呂がなくても大満足である。

客室と食事についても少し触れておこう。

部屋は質素で古い。ともかく古い。トイレももちろん共同だ。ただし、部屋もトイレも清潔に保たれているので心配は要らない。また、さすがに標高2,000m近くにあるだけあって、暖房はしっかりしている。

食事は夕・朝食とも玄関脇の食堂で頂く。こちらも質素だが、量は充分ある。私が泊まったのは一泊二食8,500円のコース。この値段なら、まあこんなものであろう。
嬉しいことに、食事の途中で、宿の人がおそらく自分達の晩ご飯用に作ったと思われる「筍とニシンの炊き物」を私にも出してくれた。本来のメニューにはないものだが、これが滅法うまかった。
また、夕食時に頼んだ日本酒が少し残ったので、部屋に持っていって飲みますと言ったら、柿の種とピーナツの小袋をサービスでくれた.. このようにアットホームな、ちょっと気分良く泊まれる宿なのである。

建物は古いが、温泉は本物の中の本物。それは私が保証します。モノノケが怖くない人には是非お薦めしたい。
(まあ、私もモノノケには一度も会いませんでしたが..)
 
 泉質

酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 76度

 
 日帰り入浴情報

11:00〜15:00 無休 700円

 
 アクセス

JR吾妻線万座・鹿沢口駅から万座温泉・草津温泉行きバスで約44分、「万座温泉」バス停下車、徒歩10分。

 
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正面からの外観


趣きある木の浴室


ともかく湯は最高


これが裏玄関に向かうトンネルだ


ここを昇るには勇気がいる


ここに入るのにもかなり勇気が..


部屋は古いが小ぎれい


夕食

 
  初入湯年: 2012年
  (最終更新日: 2012年5月)