二岐温泉 大丸あすなろ荘

福島県岩瀬郡天栄村二岐 Tel:0248-84-2311
http://www.daimaruasunarosou.com/

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南会津の山奥にひっそりと湧く二岐温泉。6軒ほどの宿が点在しているが、その中でもここ「大丸あすなろ荘」は最も老舗とのこと。

実は私、今から24年前(1990年)に日本テレビのTime 21というドキュメンタリー番組で、この温泉のことを知った。
秘湯を守るために奮闘そして葛藤する主人と家族を描いた素晴らしい番組で、ビデオに録って何度も見ていたのだ。
その時以来、ぜひこの宿を訪れてみたい、この温泉に入ってみたい、そしてこの主人に会ってみたいと思っていた..
今回、福島に来たのも、この「大丸あすなろ荘」を訪れるのが一番の目的である。新白河でレンタカーを借りて、いざ二岐へ..

二岐温泉に向かうには、国道から外れて山道をどんどん上がっていく必要がある。比較的最近まではオフロードの地道だったそうだが、今では立派な舗装道路ができており、快適に行くことができる。

はるばる辿り着いた二岐温泉 大丸あすなろ荘は、清流が流れ、またちょうど時季がら桃や桜も咲き乱れ、まるで桃源郷のような所であった。

玄関には「日本秘湯を守る宿」の提灯が! 温泉マニアで知らない人はいないと思うが、実はここのご主人は日本秘湯を守る会の会長さんなのである。

まずはフロントで入浴料金を支払う。あ〜、テレビで見た奥さんだぁ.. それだけでちょっと感動した。

この宿の浴場は3ヶ所に分かれてあり、
@本館内にある内湯の浴場
A別棟にある自噴泉岩風呂
B川沿いにある露天風呂
という構成になっている。

まずは内湯から。
これは当然ながら男女別で、たいへん新しくてきれいな浴場だ。石張りの豪華な湯船があり、外には露天風呂も付いている。普通の温泉旅館なら、これだけでも十分すぎるほどだと思う。

しかし、次に訪れた自噴泉岩風呂、これが凄かった。
外観は古い共同浴場のような造りで、まさに鄙びた湯小屋といった感じ。中に入ると、思わず「おぉっ」と歓声が漏れてしまう..
天然の川床がそのまま風呂になっていて、湯船の底は岩がデコボコとしてまるで川の底そのもの。その底の岩の割れ目から、プクプクと泡を出しながら源泉が湧いているのである。これは素晴らしい! 素晴らしすぎる!

この岩風呂は、今から300年近く前の享保年間に造られたものであるとのこと。
中は昼でも仄暗く、裸電球がボーっと灯っているのみ。ここに夜ひとりで入っていたら、神がかってしまうかもしれない..

岩風呂の湯はかなり熱めであった。宿の奥さんの話では、外気温が高い時は自噴泉も熱くなるらしい。

いや〜、それにしても素晴らしい風呂だ。大丸あすなろ荘に来たなら、絶対この岩風呂に入らないと嘘である。訪れた意味が無いと言えば言い過ぎか..? いや、言い過ぎではない。

ちなみにこの自噴泉岩風呂、湯船が1つだけなので混浴である。ただし、朝の6〜8時の間は女性専用になるそうなので、混浴が嫌な女性は、ぜひ宿泊して入ってみてください。

そして最後は露天風呂。こちらは男女別に分かれている。渓流沿い、というか、もうほとんど渓流と繋がっているかのような近い所に2つの岩風呂があり、野趣満点だ。
しかしこれ、大雨で川が増水したら、すぐ飲み込まれてしまうだろうな.. そう言えば、24年前のテレビでも、台風のあと土砂まみれになった露天風呂の砂利上げをご主人がしていたのを思い出した。

露天風呂のすぐ目の前が小さな滝になっていて、その滝音が心地よく轟く。周りは見渡す限りの原生林.. まさに仙郷。これは癒される。

さて、肝心の泉質についても触れておこう。
湯は無色透明無味無臭で、ほとんどクセなし。ただし、単純泉ではなく石膏泉とのこと。肌を優しく包み込むような、最上級の温泉である。これならいつまでも入っていられる..

浴後、フロント横のロビーに行くと、いた! ご主人がいました!
24年前の放映時に47歳と紹介されていたので、もう70歳を超えておられるということか。それにしては、24年前とぜんぜん変わってない! (今が若いのか、当時が老けていたのかは不明..)
お元気そうで何よりである。いや〜、会えて良かった。

この宿、日帰り入浴でも充分、温泉の素晴らしさを堪能できるが、でもやっぱり泊まってみたいと思う。
特にあの自噴泉岩風呂、夜にひとりで入って、神がかってみたいものだ。
 
 泉質

カルシウム-硫酸塩泉 52.9度 湧出量 43.4リットル/分
カルシウム-硫酸塩泉 51.8度 湧出量 130リットル/分

 
 日帰り入浴情報

11:00〜14:30 無休 800円

 
 アクセス

JR東北新幹線新白河駅、または東北自動車道白河ICから車で約1時間。
新白河駅から二岐温泉行き有料バスあり(1日1往復、要予約)。

 
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内湯


自噴泉岩風呂の湯小屋


これが自噴泉岩風呂だ
(底の巨岩が見えるかな?)


渓流沿いの露天風呂


風呂から川まで
手が届くほどの近さである

 
  初入湯年: 2014年
  (最終更新日: 2014年5月)